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行くべき道を違えた男 1

全てにとっての正義はなく
悪の中から正義は灯る

理不尽と蛮行は今日も道を暗く照らす

その中にあって男は遠く窓に揺れる陰に
遠矢を射った。

風を切る音に振り向いた男の喉元に突き立つ矢
男は手を伸ばしたが、呼吸が乱れたのか痛みに気を失ったのか
伸ばした手は矢を掴むことなくその場に倒れこむ。

見張り台の火は消えることなく次の番兵が来る時間まで
間もなく呼気を失う男を照らし続けるのだろう。


見張り台から南方の森、樹上の男は弓を肩に背負うと
一時の時間を稼いだことだけに満足をしていた。
番兵の命が夜の闇にその光を吸い上げられたことに
興味はなかったのだ。

雪深い山奥で、谷を挟んで向かい側の野兎を射るのと
何が違うのか?
彼の認識はその程度のものだったのだろう。

生業としての、弓矢の腕を金貨二枚で買われた。
それだけの事なのだ。


程なくして、城砦は炎に包まれるだろう。
だが、そのころに彼は遠く隠れ家にて、
暖かいスープを飲んでいるのだ。

次の書状が届くまで
そんな事が何度となく繰り返される。

男はそう思い込んでいたのだ。
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プロフィール

南瓜です。

Author:南瓜です。
超弩級一般人 南瓜の愚痴吐き泥畑です。
基本的に下らない事ばかり言ってますので。
不快に思うなら読まなければいいと思います。
シャア少佐も言ってました。
「当たらなければどうと言う事はない」
先人の教えも知らない人のことを
ゆとりと言うらしいですよ。

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